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大腸癌(大腸がん)の治療・人工肛門を使用しない手術

ご挨拶Greeting

院長就任ご挨拶 大腸肛門外科 遠藤健

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平成27年7月より蓮田病院院長に就任いたしました。
当院の原点である「思いやりのあるやさしい医療」と「最新の高度医療」を推進し、蓮田地区の地域の方々に少しでも貢献できるよう努力を惜しまない所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私の専門は消化器外科ですが、特にこの10年間は大腸癌の手術治療に情熱を傾けてまいりました。その基本理念は、癌の根治性を追求しつつ、身体にやさしく、合併症の少ない、しかも術後のQOLを重視した手術の施行にあります。
大腸癌治癒切除後の5年生存率は81.3%と非常に良好で、進行癌でも適切な外科治療で完治が望めます。また肝転移、肺転移、腹膜播種など遠隔転移に対しても、化学療法、放射線治療等を加えた集学的治療により「けしてあきらめない癌治療」が可能となりました。
ここで私の専門領域をご紹介させていただきます。


@ 下部直腸癌に対する肛門温存手術 ISR


機械吻合の導入により下部直腸癌でも直腸低位前方切除術や直腸超低位前方切除術等の括約筋温存手術が主流となりましたが、肛門からの距離が5cm以内のいわゆる「超低位直腸癌」に対しては現在でも直腸切断術(APR)が標準手術とされ、永久的な人工肛門が避けられませんでした。このような症例に対して私は外肛門括約筋を温存して結腸と肛門管とを吻合する括約筋間直腸切除術(内肛門括約筋切除術 ISR )を行っています。これまで人工肛門が必要とされた約9割の方にこの手術が可能です。前任の日赤医療センターでは2005年以来107名の方にこの手術を施行し、満足度は良好です。

A 小開腹(6-8cm)による低侵襲結腸癌根治手術




当院では大腸癌対する腹腔鏡手術を積極的に導入しておりますが、私は盲腸から直腸S状部までの結腸癌の根治手術を6-8cmの小切開開腹法で行っています。低侵襲で術後の機能回復も早く、腹腔鏡手術と比較して癌の根治手術に欠くことのできないリンパ節郭清等の術中操作が安全確実にできる利点があります.手術創の整容性に関しても腹腔鏡手術に劣らず、術後の腸管癒着による腸閉塞の発生防止にも有用です。術後7日目の退院が可能です。

B クーゲル法による鼠径ヘルニア根治手術


鼠径ヘルニアの手術はパッチを用い、周辺の筋肉や筋膜に緊張をかけずにヘルニア門を閉鎖する修復法が標準治療となりましたが、クーゲル法の特徴は、他の術式では解放しなければいけない鼠径管を開放せずに、腹腔側からパッチを挿入し、ヘルニア門を閉鎖する術式です。もともとある構造を破壊しない、神経損傷も少ない、より低侵襲な手術といえます。術直後からの歩行が可能で、術翌日の退院が一般的です。

C 直腸脱と痔疾患の手術

直腸脱に関しては、再発の少ない仙骨前面直腸固定術を採用し、痔疾患(痔核、脱肛、裂肛、痔ろう)に対しては術後再発がなく疼痛の少ない術式を工夫しております。

<参加学会>
日本外科学会専門医/指導医
日本消化器外科学会専門医/指導医
消化器癌外科治療認定医
日本大腸肛門病学会評議員/専門医/指導医
日本臨床外科学会評議員