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『脂肪肝について』

  • 2024.07.18

内科 村木 輝

 脂肪肝とは肝臓に脂肪が過剰に蓄積された状態をいいます。もともと肝臓では脂肪が作られていますが、作られた脂肪は肝細胞の中に貯められ、エネルギーとして消費されています。しかし、消費されるエネルギーよりも作られた脂肪が多くなると、過度に脂肪が蓄積されていってしまいます。生活習慣病、メタボリックシンドロームと合併しやすいほか、過度な脂肪が起こす長期にわたる慢性炎症により肝硬変や肝細胞癌の発生の原因となり得ます。日本人の脂肪肝患者数は2千万人以上と言われており、最も頻度の高い肝疾患となっています。しかしながら、脂肪肝は生活習慣を改善することで治る可能性がある疾患です。そこで今回は、脂肪肝を改善するための食事と運動のポイントを挙げてみます。

1.適度な食事量を心がける
2.食事は野菜から食べ始める
3.主食(ご飯、麺類など)の摂取は控えめに
4.お酒は禁酒または節酒を心がける
5.緑茶を飲む(カテキンの抗活性酸素作用)
6.週3〜4日、1日30分程度のウォーキング、またはそれに相当する量の運動をする
7.筋トレをする
 これらのポイントは生活習慣病の改善・予防にも役立つと考えられます。脂肪肝に限らず、肝臓病は自覚症状に乏しく発見が遅れてしまうことがあります。健康診断で肝機能異常を指摘された場合は放置せず、早めに医療機関を受診し医師の診察・アドバイスを受けるようにしましょう。

当院は今後さらなる医療の発展のため、ソフト面の整備の充実をはかり、
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