嚥下外来
外来担当医
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午後 | 田中 星有 15:00まで受付 |
摂食嚥下障害について
「摂食嚥下」とは、文字通り、ものを食べて飲み込む事です。それがうまくいかないと、いわゆる「むせ」という現象がおこります。また食べ物や飲物がうまく飲み込めず、気管にはいることを「誤嚥」といいます。「誤嚥」は肺炎の大きな原因になりますし、運が悪いと窒息から命取りになることもあります。
摂食嚥下障害の原因
摂食嚥下はさまざまな原因で障害されます。病気としては脳梗塞のように喉の動きが悪くなるもの、認知症のように脳の働きが悪くなるものなどが有名ですが、その他にも加齢による喉の動きの悪化や反射の低下も大きな原因です。また、薬の副作用や病後の筋肉の衰えと言った、他の病気に起因する嚥下障害も大きな問題です。
摂食嚥下障害への取り組み方
摂食嚥下障害が疑われたら、まずはその原因を分析します。また、嚥下に関する喉の動きを直接みて、どの程度の障害なのか、改善方法はあるのかを調べます。改善の余地があれば、誤嚥をしない方法で嚥下できるように訓練することもあります。時には栄養摂取のための嚥下が困難だと判断されることもあり、その場合は人工的な栄養摂取の方法を考えます。嚥下障害に悩んでいる患者様・家族のそれぞれの事情や希望を聞きながら、可能な限り理想的なゴールを設定し、そこを目指す方法を探るのが摂食嚥下外来の役割です。
摂食嚥下チームについて
当院には摂食嚥下チームがあります。チームでは医師・歯科医師・言語聴覚士・薬剤師・栄養士・看護師・放射線技師・歯科衛生士等、嚥下および口腔衛生にかかわる各職種が連携し、嚥下障害を各方面から評価・訓練・サポートを行っています。また定期的にカンファレンスを行ってチームのレベルアップを目指しています。
嚥下内視鏡検査について
当院では摂食嚥下の評価には主に嚥下内視鏡検査を行っています。 嚥下内視鏡検査は、鼻から細い内視鏡を入れて喉の奥までとおし、実際に食べ物や飲物を口に入れ、飲み込んで頂いて、その時の喉の奥の動きや飲食物の通過の程度を実際に画面で見て評価する検査です。 いつも食事をとる姿勢での検査ですので、普通は座って行いますが、それが難しい場合はリクライニング車椅子などで姿勢をとります。 検査の前後で注射や飲み薬などの処置もありませんから、外来の患者様でも普通のご受診と同じように来院して帰宅して頂いています。
そのほかに嚥下の状態を評価する検査の種類としては嚥下造影検査があり、必要な場合には行います。
また、嚥下障害の原因を調べるために、補助的に以下の検査・診察を行うこともあります。
- 脳精査(CT、MRIなど)
- 血液検査
- 頚部CT、MRIなど
- 上部消化管内視鏡検査
- 歯科受診
スタッフ紹介
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服部 沙彩
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略歴・資格 - 弘前大学卒業
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つばめ通信(蓮田病院版)
定期的な摂食嚥下についての情報と、摂食嚥下チームの紹介のための通信を発行しています。
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当院は今後さらなる医療の発展のため、ソフト面の整備の充実をはかり、
当院の設立の原点である「思いやりのあるやさしい医療」と「最新の高度医療」の実現に向けて努力を続けていきます。
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