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『元気の素、甲状腺ホルモン』

  • 2023.02.15

 総合診療科 山形 健一

 皆さん、元気ですかー!元気があれば何でもできる!!」偉大なるプロレスラー、故アントニオ猪木さんの名台詞ですね。

 喉仏の下あたりにある柔らかい組織、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは元気を出すホルモンです。新陳代謝を良くしたり、心拍数を上げたり、体の活動性を増加させるホルモンです。ただ甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると甲状腺機能亢進症になり、反対に分泌量が足りなくなると甲状腺機能低下症になります。 甲状腺機能亢進症の主な症状は、汗をかきやすく暑がり・動悸息切れ・軟便・イライラ・眼球のとびだし・手指のふるえ・筋力の低下などで、主な病名はバセドウ病です。甲状腺機能低下症の主な症状は、寒がり・やる気が出ない・便秘・物忘れが多い・瞼が腫れぼったい・皮膚の乾燥・脱毛などで、主な病名は橋本病です。どちらも自己免疫疾患のひとつで女性に多いのが特徴です。

 亢進症ではホルモンの分泌を抑える内服薬を用いることが一般的ですが、副作用等の理由で使用できない場合は手術や放射線治療が選択されることもあります。低下症ではホルモンを補う内服薬治療が通常選択されます。

 亢進症・低下症ともに共通している症状は疲れやすさ・喉仏あたり腫れ・女性の場合は月経異常などです。「うつ病」「更年期障害」と思っていたら実は甲状腺の病気だったということはよくあるようです。主な症状が複数自覚されるような場合は内分泌専門医の受診をお勧めします。

 「健康元気で生涯現役!1・2・3 ダー!!」

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